今回は、楽天Linkが、iPhoneで使えない理由を調査しましたよ。
楽天モバイルは、現状では「iPhone」に正式対応していませんが、XR以上なら、通信・テザリングと、通常の音声通話は利用出来ます。
ただ、楽天モバイルを使う大きな利点である「楽天Link」がiPhoneでは、使えません。
「使えません」と書いていましたが、2020年7月8日、ついにiOS版「Rakuten Link」がリリースされました!
「楽天Link」が使えないため、iPhoneユーザーは、「音声通話が有料」になっていました。
なぜ、iPhoneは「楽天Link」が使えなかったのか、調べてみました。
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この記事の目次
そもそも「楽天Link」とは、どういう仕組みなのか?
楽天Linkは、「RCS規約」に基づいて作られている。


楽天Linkは、「RCS」という規約に基づいて作られています。
RCSとは、大雑把に言えば「SMSの代わり」となる規格です。
RCSは、主に以下の機能があります。
- メッセージを送る
- チャットをする(1対1、グループ)
- IP音声通話が出来る
なお、RCSの正式名称は、Rich Communication Services(リッチ・コミュニケーション・サービス)です。


日本では、3大キャリアで扱っている「+メッセージ」がRCS規約に基づいて作られています。
「+メッセージ」は、「(RCS規約の)メッセージ送受信機能」にプラス「SMS送受信機能」も内包されています。
ただし、「+メッセージ」は音声通話機能は搭載してません。
楽天Linkは、メッセージ送受信機能に「音声通話機能がプラスされている」ことが特徴です。
「Android版の楽天Link」が作れるのは「RCS規約の通話が出来る、独自アプリ」が作れるから。
「iPhone版の楽天Link」が作れない理由を見る前に、まず、
「なぜ、Android版の楽天Linkは作れるのか?」
という視点から、見ていきましょう。
Android版楽天Linkは、「独自の通話アプリ」を作成することで「RCS規約の音声通話」を実現。


楽天LinkのAndroid版は、「独自の通話アプリ」を作成することで「RCS規約の音声通話」を実現しています。
楽天Linkにて、通話を発信すると、以下の発信画面が表示されます。


この発信画面は「楽天Link」独自の画面なんです。
「Android標準の通話アプリ」で発信した画面と見比べて見ましょう。


「Android標準の通話アプリ」と、「楽天Linkの通話アプリ」の発信画面が異なることが分かると思います。
「楽天Link」がAndroid標準の通話アプリではなく、「楽天Link独自の通話アプリ」で発信している、と推測されます。
【参考】「プレフィックス電話」は、「独自の通話アプリ」ではない。
ちなみにですが、「楽天でんわ」や「mineoでんわ」に代表される「プレフィックス電話」があります。
「楽天でんわ」や「mineoでんわ」は、専用のアプリがありますね。
よって、それらのアプリは、「独自の通話アプリ」と思われがちです。
しかし、発信画面は「Android標準の通話アプリ」の画面なんです。


実は、「プレフィックス電話」の専用アプリは、通話料が安くなる「独自の番号」を付け加えて、「Android標準の通話アプリ」に番号を受け渡しているだけなんです。


「mineoでんわ」の場合、通常の電話番号の頭に「0063」を付けて発信しています。
発信画面は「標準の通話アプリ」の画面ですね。
「楽天Link」は「独自の通話アプリ」を搭載していますが、「プレフィックス電話」は「電話番号」を渡しているだけです。
楽天Linkとは全く違う仕組みです。
その点、混同しないようにご注意ください。
「iPhone版の楽天Link」が作れないのは、Appleが独自アプリを許していないから?
上にて、
Android版は、「独自の通話アプリ」を作成することが出来るため、「楽天Link」が使える
ということを書きました。
それでは、iPhoneは、なぜ「楽天Link」が使えないのかを推測してみましょう。


「作れない」と書いていましたが、2020年7月8日、ついにiOS版「Rakuten Link」がリリースされました!
後で、通話やSMSに関してのアプリは作れない、と書いているのですが、iOS版では、認証に「SMS」を使わず、「楽天回線に繋がっているか」で認証を行うそうです(つまり、SMSは使っていない)
iPhoneは、通話やSMSに関して「独自のアプリ作成」を許していない。


iPhoneは、通話やSMSに関して「独自のアプリの作成」(サードパーティ製品)を許していません。
上で紹介した「+メッセージ」はiOS版も提供されています。
しかし、iOS版は「+メッセージ送受信機能」のみを搭載。
SMSに関しては、iOS版では機能が省かれています。
理由は、上記のとおり、Appleが、SMSに関して「独自のアプリ」を許していないからです。
SMS送受信は、iPhone標準の「メッセージアプリ」に推移して使うことになります。
つまり、「Android版楽天Link」のように「通話やSMSも、独自アプリで行う」ことは、iPhoneでは、出来ないのです。
「iPhone版の楽天Link」の対応予定は「かなり後」になる可能性も。


現状では「iPhone版楽天Link」の対応予定は「かなり後」になる可能性が、考えられます。
「iPhone版楽天Link」を作る場合、今のところ、
- 楽天Linkの「iPhone版」は、通話機能はナシにする(標準の通話アプリに推移するだけ)
- アップル純正の通話アプリに「電話番号を流す」(上記の「プレフィックス電話」のような感じ)
といった方法を取るしかありません。
「通話機能はナシ」にするのは、アプリとして意味を持たない。
「iPhone版楽天Linkの、通話機能はナシ」にする場合、音声通話は「普通の電話」になります(IP電話ではない)。
当然、通話料が発生します(30秒につき20円)。
これでは、「楽天Link」を使う意味がありません。
Appleに「通話アプリの改良」を依頼するのは、ハードルが高い


また、純正の通話アプリに「電話番号を流す」だけの場合、そのままでは「楽天Linkでの通話」は出来ないと思います。
(iPhoneの標準通話アプリは、RCS規約に基づいていない)
アップルに「通話アプリの改良」をお願いすることになります。
しかし、現在まだまだ契約者の少ない「楽天モバイル」のために、わざわざ、お金をかけて、通話アプリの改良を行うとは、到底思えません。
先行してRCSを導入している、北米キャリア(T-Mobileなど)も、通話とSMSは、アップル純正アプリで対応している、とのことです。
楽天モバイルも、今後、何らかの形で「iPhoneに対応」するはず!→ついに、対応しました!


しかし、楽天モバイルが今後、ユーザー数を伸ばすための、大きなポイントは「iPhoneに対応すること」。
最初の「1年間無料」の方が「有料」になる、「2021年4月頃」までには、何らかの方法で「iPhoneに対応」してくると思います。
当然、「楽天Link」もiPhoneに対応させると思います。
繰り返しになりますが、2020年7月8日、ついにiOS版「Rakuten Link」がリリースされました!
なお、先着300万名まで「1年間無料」。
メインではなく、サブ回線としてひとまず「お試しで使う」なら、iPhoneでもぜんぜん問題ないです!
(iPhoneで通話をしなければOK)。
iPhoneXR以上で、楽天モバイルにて「iPhone」を使う方法は、下の記事が詳しいですよ。



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まとめ
「楽天LinkはiPhoneでは使えない。理由を推測してみた!」についてざっくりまとめると、こんな感じですね。
- 楽天Linkは、RCS規約に基づいて作られたアプリ。
- Androidは、独自のアプリで「発信」が出来るため、楽天Link作成可能。
- iPhoneは、通話・SMSに関して「独自アプリ」の作成が不可。そのため、楽天Linkの作成ハードルが高い。
これからも楽天モバイルを検討されている方に、楽天モバイルのプランやメリット・デメリットなどをどんどん発信していきます。
今後ともよろしくお願いいたします!